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優しい男と恋する方法.10-4 [皆の恋話]

 他の人に対しては優しくなくても、私に対してだけ優しくしてくれれば満足だ――そう考える女の人も、多いのだろう。そして実際、そんな男性も世の中には存在する。
 しかし「自分と、自分の恋人や家族に対してだけ優しい人」を、本当に優しいと言えるだろうか。
 そのような人は結局のところ、自己中心的な性格でしかない。「自分」と「自分が身内と感じる相手」に対してだけ、優しくするに過ぎないからだ。

 あなたのことを彼が「自分の身内」と見なしている間であれば、彼はあなたに優しくしてくれるだろう。だが彼の優しさはあくまでも、「自分と身内」だけに対する自己中心的なものでしかない。あなたに対する彼の気持ちが何かの理由で薄れ、あなたのことを彼が「自分と一心同体の存在」だとは考えなくなってしまったら――その時あなたに対する彼の優しさは、ごく簡単に崩れ去ってしまう結果となるだろう。

「どこか幼さの残る、可愛らしい女の人がいい」という男性の気持ちも、同じくらい愚かなものだと言わねばなるまい。
「幼さが残っている」というのは、「人間として未熟だ」ということだ。そういう女性を恋人や妻にした場合、相手が自分に対して充分な気づかいをしてくれるとは期待できない。いかにも子供っぽい我がままや無思慮な態度を発揮して、手を焼かせられてしまう可能性が高いだろう。

「いい男」とは、はたしてどんな男性のことなのか。多くの女性は、勘違いしてしまっている。
「女性が憧れるような男性」と「恋人や夫婦になった時、本当に自分のことを幸せにしてくれる男性」とは、往々にして別なのだ。
「優しくしてほしい」と願いつつ、実際には決して優しくない男性を選んでしまう女性が多い。そんな女性は第三者が見ると、とても愚かしく思えてしまう。

 見た目のよさや経済力や「陰がある」という理由で男性を選んでいる女性たちに対して、賢明な人たちは内心で憐れみの気持ちを禁じ得ずにいるのだ。「彼女たちは未熟で、可哀相な人たちなのだな。本当の愛や本当の幸せを得るための方法に、まだ気づくことができずにいるなんて」と考えて。

 そして賢明な男性であれば、見た目のよさや経済力や「陰がある」などの理由で近づいてくる女性を本気で愛そうとはしないことだろう。そういう女性は決して賢明でなく、人間性が未熟だとわかってしまっているからだ。
 したがって見た目のよさや経済力や「陰がある」などの理由で男性に魅かれる未熟な女性が賢明な男性と結ばれる望みは、きわめて低いと言わざるを得まい。

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優しい男と恋する方法.10-3 [皆の恋話]

 経済力が、その人の能力を示している――なぜかここ数十年ほどの日本では、そう考える人が多かった。
 だが、この考えは明らかに間違っている。個人の能力が経済力と必ずしも比例しない分野や状況は、決して珍しくないからだ。

 その極端な例が作家や芸術家、あるいは学者たちだろう。彼らの中には死んでから数十年が経つ今も、その作品や業績が称えられている人たちがいる。しかし彼らの中には生前、とても貧しい生活を強いられていた人も多い。この事実だけからしても、能力に必ずしも経済力が伴わない場合があることは明らかだ。
 もちろんこれは決して作家や芸術家や学者など、特殊と言える職業の分野に限った話ではない。高い能力を持っているのに、たまたま運が悪くて経済力に恵まれない人は、どの分野にも多いのだ。

 その人の経済力で能力や人間としての価値を判断してしまうのは、かなり浅はかな考え方だと思われる。
 したがって恋人や結婚相手を経済力や見た目のよさで選ぶのは、決して賢明だとは思えない。

 選ばれる側にしたって、そうだ。あなたの見た目や経済力に魅かれて近寄ってきた人と深い関係になっても、はたして幸せになれるだろうか。
 あなたが解雇や倒産などで経済力を失った時、その人はいったいどうするのだろう。あなたの魅力が損なわれたからと、あなたのそばから去っていくのだろうか。
 あるいはあなたが怪我や病気や加齢で見た目が醜くなってしまった場合、その人はどうするのだろう。あなたを選んだ理由が失われたからと、やはり去っていくのだろうか。
 そんな相手と関わることが、はたして本当に幸せだろうか。そんな理由で壊れてしまう関係を、はたして愛だなどと呼べるのだろうか。

 もちろん世の中、たいていのことには例外がある。優れた外見や経済力の持ち主が優しさを兼ね備えているということも、決してありえないわけではない。
 しかし論理的に考えてみれば、それはあくまでも「例外」に過ぎない。全くないわけではないが、数は少ないと覚悟しておくべきだろう。
 たまたま優れた外見や経済力と優しさとを兼ね備えた異性を、あなたが恋人や結婚相手にできる可能性は決して高くないのだ。

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優しい男と恋する方法.10-2 [皆の恋話]

 残念ながら今の日本では経済力も、異性に対する優しさとは両立しない傾向がある。
 今の日本で高い収入を得るためには、とても忙しく働かなければならない場合が多い。
 そんな彼らや彼女らが本当は、とても優しい人だという場合もあるのだろう。しかし彼らや彼女らは自分の恋人や家族に対して優しく振る舞うための時間や気持ちの余裕が、ついついなくなりがちなのだ。

 ところが特に女性の側は優しさというものを、相手が自分のために時間をとってくれることだと考える傾向がある。自分の話を聞いてくれたり、自分のために時間を費やして何かをしてくれる人を「優しい」と感じるわけだ。

 忙しく働いている夫の側は「妻や家族のためにこそ、この忙しさにも耐えているのだ」と考えることで気力を振り絞っている人も多いのだろう。しかし妻の側では、そんなことを望んだり感謝もしていない場合も多い。「稼ぎは少し減ってもいいから、もっと私や子供と一緒に過ごす時間を増やしてほしい」と思っていたりするのだ。

 この点についても私には、過去に苦い体験がある。
 フリーランスのもの書きは、仕事の量が安定していない。仕事がなくて暇な時期があるかと思えば、たくさんの仕事が一度に集中して忙しくなる時もある。そして仕事の量が増えれば増えるほど、それに比例して収入も多くなるわけだ。

 少し前に私も、とても忙しかった時期があった。何か月かの間、一日も休みをとれずにいたほどだ。
 そしてそれはちょうど私がマミと、恋人としてつきあっていた頃だった。なかなかマミと会うための時間をとれず、彼女が寂しそうだったのを覚えている。
 もしかするとマミが私と恋人でなくなったのは、あれも一つの遠因になっていたのではないだろうか。

 今の私は、あの頃ほど仕事が忙しくはない時が多い。だからマミとも、わりにしばしば顔を合わせることができる。あの頃と違って今の私とマミは、決して恋人という関係ではなくなったわけだが。
 あるいはマミだけに限らず、今の私には他の人たちと会うことができるだけの時間もある。仕事でなくても誰かのために、何かをしてあげることのできる時間もとれる。五月さんと会って話を聞いたり、彼女のために北さんについての調査をしたのも、その一例だ。

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優しい男と恋する方法.10-1 [皆の恋話]

(拙作「優しい男と恋する方法」の第10章を、当塾に連載しておくことにしました。
陰のある優しい男性も」の頁で書いたような理由によるものです。
 部分的に下記の各頁と重複してしまいますが、上述のような事情によるものですのでご了承ください。
  1. 外見や経済力は不幸の元.1
  2. 外見や経済力は不幸の元.2
  3. 陰のある男は危険

 どんな異性を、恋人や結婚相手として選ぶといいのか。これは女性にとっても男性にとっても、とても大きな関心事だと言えるだろう。
 たまたま五月さんの場合は「優しい人でさえあれば、経済力にはこだわらない」という考えだった。しかし五月さんのような考え方をする人は、むしろ少数派だと思われる。
 女性であれば相手の男性に対して、優しさの他に外見のよさや経済力なども求めるという人の方が、今なお多数派なのではないだろうか。
 一方で男性は女性に対して、あまり経済力を求めない傾向がある。しかし優しさの他に外見のよさも求めるという男性が、やはり多数派のはずだ。

 しかし、それらの要求が完全に満たされる例は珍しい。残念ながら優しさと外見のよさとが、一人の女性において両立している例は決して多くないからだ。それと同じで優しさと外見のよさと経済力とが、一人の男性において並立している例も珍しい。
 優しさと外見のよさや経済力は、一人の人間の中で共存しない場合が多いのだ。
 この文章の冒頭で、優男には経済力が伴わない場合が多い理由を説明しておいた。ここではさらに論を進めて、優れた外見や経済力の持ち主に優しい人が少ない理由を説明しよう。

 異性の見た目を重んじるのは人間にとって、ごく自然な気持ちだと思われる。
 したがって見た目がいい人に対しては、大勢の異性が近寄ってくる可能性が高い。
 すなわち見た目がいい人は特に本人の側が何もしなくても、異性に近づいてきてもらえるわけだ。
 異性に目を向けてもらうため自分の能力を高めたり、性格をよくするための努力を重ねる必要がない。
 したがって見た目のいい人の中には、自分の能力や性格を磨く努力を怠っている人も決して少なくないのだろう。

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