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仮想の恋愛塾を開設.2 恋愛本ガイドを執筆 [塾頭の経歴]

 私が最初に連絡をとった出版エージェント業者を、ここでは仮にA社と表記することにしましょう。
 A社に原稿を送って検討料を支払うと、その原稿を検討してくれるそうです。
 検討料の金額は、その原稿の長さに応じて変わるそうです。
 そこで私は「恋愛エッセイ小説」のうち「幸せに役立つ恋愛物語」の原稿をA社に送り、規定の料金である六万円と消費税を振り込みました。

 恋愛物語において、主人公にとっての恋愛や結婚の対象となる相手役は「主人公や読者や作者にとって理想的に感じられるが、実際にはほとんど存在しないような非現実的な異性」であることが多い。
 したがって、そのような恋愛物語は実際の恋愛や結婚をするための役には立たない。
 ならばいったい、どのような恋愛物語であれば実際の恋愛や結婚をするための役に立つのか――
「幸せに役立つ恋愛物語」はショウとマミとが、そのような問題について語りあう話です。
 そこに、彼らが知りあった恋人たちの間で起こる事件の話が絡んできます。

 ところが「幸せに役立つ恋愛物語」の原稿を検討しおえたA社からは「この原稿は出来が悪いので、この原稿の出版を当社では扱えない」という主旨の返事が来ました。

 たとえば「幸せに役立つ恋愛物語」にはショウの、次のような科白が出てきます。
「そういう人が全くいない、とは言わないよ。相手のためなら自分の幸せは犠牲にしてもいいと思うほど、相手のことを愛している人もさ」
 これは他の人なら、次のように書くのかもしれません。
「相手のためなら自分の幸せは犠牲にしてもいいと思うほど、相手のことを愛している人が全くいない、とは言わないよ」
 ただし、これでは一つの文章が少し長めになってしまいます。そこで私は、それを避けるため順序を変えて先のような倒置法の文章にしたわけです。実際の会話で倒置法が用いられることは、決して珍しくないわけですし。

 この「幸せに役立つ恋愛物語」に限らず私の作品では、この手の倒置法がたくさん用いられています。
 しかし「幸せに役立つ恋愛物語」の原稿を検討したA社の人は、このような書き方を好まれないようでした。
「幸せに役立つ恋愛物語」の原稿には読みにくい文章が多い、という意味のことを言ってこられたのです。

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仮想の恋愛塾を開設.1 エージェントに頼る [塾頭の経歴]

 無名の作者が書いた小説を商業出版するには、出版社が主催している新人賞に応募して受賞するという手があります。
 ただし「どのような作品を募集しているのか」が、それぞれの新人賞ごとに決まっています。
 その作品の種類や長さによっては「どの新人賞にも応募できない」ということも珍しくありません。
 現に私が書いた「嫉み深い男」や「10年ごしのプロポーズ」のような長さの恋愛小説で応募できる新人賞は当時、一つも見あたらなかったのです。
 ましてや小説でない文章になると、出版社が主催している新人賞の数や種類は、さらに少なくなってしまいます。

 ただし無名の書き手による原稿を出版社から商業出版してもらうためには、もう一つ別の方法もあります。
 それは「その原稿の出版を出版社に提案し、採用してもらう」というものです。
 無名の作者が書いた原稿のうち小説でないものが商業出版されるには普通、この手が用いられます。
 現に私も『「三毛猫ホームズ」の謎』では、この手を用いました。

 出版を出版社に提案する際、すでに書きあがっている原稿を編集部に送ったり持ち込んだりする場合もあります。
 しかし実際の原稿ではなく企画書だけを提示し、出版が決まってから実際の原稿を書くという場合もあります。
 すでに原稿が書きあがっていてもまずは企画書だけを提示し、編集者が興味を示したら原稿も提出するという手もあります。

 このように無名の書き手が自作の原稿を出版してもらうため、出版社に対して働きかけを行なう場合もあるわけです。
 しかし優れた原稿を書く能力と、出版社などに対して効果的な働きかけを行なう能力とは別のものです。
 優れた原稿を書く能力を持っている人が、出版社などに対して効果的な働きかけを行なう能力も備えているとは限りません。
 現に優れた原稿を書ける能力を持っている人でも、性格が内気だったりして、出版社などに対して効果的な働きかけを行なうための能力は欠いてしまっている例も多いようです。
 さらには「どの出版社なら自分の原稿を出版してくれそうか」ということを、書き手が自分で調べるのも大変だったりします。

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恋愛エッセイ小説を考案.7 自伝も執筆 [塾頭の経歴]

 そこで私は続けて、次に掲げるような三つの題の作品も書いてみました。
  1. 22才、生き方を探す旅
  2. 10年ごしのプロポーズ
  3. 究極の愛を掴んだ31才

 このうち「22才、生き方を探す旅」は、私が二十二歳だった年の春から年末までの話です。
 春に大学を卒業して就職したものの、その会社が労働法規に違反していて翌月には退職。アルバイトで生活費を稼ぎながら音楽でプロになることを目指すも、上手くいかない。好きな女性の協力を得て彼女の家の斜め向かいに引っ越したものの、彼女の親からは白い目で見られてしまう――そんな私が、翌年から放送大学に入りなおすことを決めるまでの話なのです。

 続く「10年ごしのプロポーズ」は、私が二十七歳だった年の夏から翌年の夏までの話です。
 私は「22才、生き方を探す旅」の中で引っ越しに協力してくれた女性と、自分が十八歳だった年に知り合いました。そして私は自分が二十七歳だった年、その彼女に対して「近く結婚の申し込みをさせてもらうよ」と「プロポーズの予告」をしたのです。
「10年ごしのプロポーズ」は、その「プロポーズの予告」がいったいどういう結末に至ったのかという話です。

 かたや「究極の愛を掴んだ31才」は、私が三十一歳だった年の春から一年ほどの間の話です。
 親から勘当されて私に引っ越しの費用を借りに来たナツヨと、私はレイディックコンサルタントで一緒に働きはじめました。しかしナツヨは、文章を書くことで生活費を稼げるようになりたいと言います。そこで私は自分の伝手でナツヨがもの書きの仕事を受注できるようになるため、まずは自分が本職のもの書きとなろうとしたわけです。
 そして「究極の愛を掴んだ31才」は、そんな私が「嫉み深い男」を書き上げて、その出版を決めるまでの話なのです。

 ショウとマミとのやりとりは出てきませんが、後に「姥捨て長屋の春」という題の中篇も書いてみました。
 これは松本さんが死んでしまった前後における、同じアパートの住人さんたちとの交流を描いた作品です。
 この「姥捨て長屋の春」や「りすとら下剋上」と「りすとら忠臣蔵」に、松本さんは「竹本さん」という名前で書かれています。

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恋愛エッセイ小説を考案.6 企画書を送付 [塾頭の経歴]

 無名の作者が書いた小説が商業出版されるには普通、出版社が主催している新人賞に応募して受賞する必要があります。
 しかし長篇のエンターテインメント小説を募集している新人賞では、どのような作品が受賞するのかという傾向が決まってしまっている場合が多いのです。
「これまでになかったような斬新な作品の応募を期待する」というような趣旨のことを唱えている新人賞もあります。しかし、そのような新人賞でも実際には、同じような傾向の作品ばかりが何回も続けて受賞していることが多いのです。

 そして出版社が主催していた新人賞で少なくとも当時、私の「恋愛エッセイ小説」のように「エッセイのような部分を物語の中に組み込んだ作品」が選ばれそうなものは、ほとんど見あたりませんでした。
 現に私は自分の書いた「恋愛エッセイ小説」でいくつか試しに新人賞に応募してみたのですが、受賞はできなかったのです。

 しかし、もしも本当に私の「恋愛エッセイ小説」が、出版社にとって利益が出るほどの部数が売れるはずだと期待できるのであれば――
 それを出版しようとする出版社が、きっと出てくるはずだと考えられます。
 しかも私の「恋愛エッセイ小説」は、小説の形こそとっているものの、考えようによっては「物語形式の恋愛実用書」だとも言えます。
 そして実用書などの分野では、書き手が出版社に提案した企画が採用されて実際の出版に至る例も少なくありません。
 とりわけ「恋愛エッセイ小説」のように、それまでに類似の例がなかった新しい形式の本については、まずその性質や利点や「売れる見込み」などを企画書で説明した方が理解してもらいやすいでしょう。
 そう考えて私は「恋愛エッセイ小説」の企画書を作り、それを多くの出版社に送ったのです。
 しかし残念ながら、私の「恋愛エッセイ小説」を出版しましょうと言ってきた出版社は一つもありませんでした。

 ところでショウとマミとが登場する「恋愛エッセイ小説」を書いたことは私に一つ、とても大きな副産物をももたらしてくれました。
 やはりショウとマミとを登場させることで、いくつか私の自伝とも言うべき作品を書くことができるようになったのです。

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