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ロマンス小説のSM版 [恋愛小説などから学ぶ]

 当塾の「セックスしまくる2週間」の頁でご紹介したE L ジェイムズ『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の話を続けます。

 本作はSM小説だ、と言われたりもしています。
 そして実際、本作の男主人公は加虐的な性交を好むサディストです。
 ただし本作には、サディスティックな行為が行なわれる場面はごくわずかしか出てきません。
 本作で描かれている十数回の性交のうち、ほとんどはサディスティックなものではないのです。
 そして私は本作を、SM小説というよりはロマンス小説と言うべきだろうと考えています。

 ロマンス小説という呼び名は日本では、必ずしも定着していないのかもしれません。
 しかし「『ハーレクイン・ロマンス』という名称で出版されているような本のことだ」と言えば、なんとなくどういうものだか推測していただけるのではないでしょうか。

 当塾の「森岡教授お薦めの本.4」の頁では、フランチェスコ・アルベローニが書いた『エロティシズム』という本をご紹介しました。
 この本の中ではロマンス小説のヒロインの多くが、以下のような設定だと書かれています。

 普通の女とかわらない一人のヒロインがいる。決して美しくはない。美しいとしても、どこかに欠点がある。口が大きすぎるとか、目が離れすぎているとか、顔が角ばっているとか。彼女は頭がよくて、活動的で正直である。処女であるか、そうでなくても、たいした恋愛経験は持っていない。持っていても不幸な体験で、もう過去のことである。(中略)金持ちでない場合が多い。境遇に適応しているから、独り身を嘆いたりしない。隠れた能力があるのかもしれないが、彼女自身もそれを知らない。自分を平凡な女だと思っている。

 さらに、ロマンス小説の男主人公の多くは以下のような設定だとも書かれています。

ピンクロマンスには、飛びきりいい男が出てくる。彼は大金持ちの有名人だから、実際にはそこらへんの女には見向きもしない。そんな男が本の中では、何百通ものラヴレターを書き、花束を送り、やっきになって結婚を迫る。断わられてはまた迫り、追い返されては戻ってくる。

 ただしロマンス小説の多くでは恋敵が現れてヒロインと男主人公の仲を邪魔すると、フランチェスコ・アルベローニは言うのです(この件に関しては当塾の「ロマンス本読者の口説き方」と「ロマンス本は非現実的」の頁をご参照ください)。

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』もヒロインと男主人公の設定は、ほとんど『エロティシズム』に書かれているとおりになっています。
 ただし『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』では他の多くのロマンス小説に出てくる恋敵の代わりに、男主人公の加虐嗜好が二人の恋の障害となるのです。
 しかし先ほども触れましたように、実際にサディスティックな行為が行なわれる場面はごくわずかしか出てきません。

 たまたま私は加虐的な性交や被虐的な性交に対する興味を、全くと言っていいほど持っていません。
 したがって、それらの性交を描くことが中心となっている作品を読んでも普通は面白く感じません。
 しかし『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は、わりと興味を持って読むことができました。あまりにもロマンス小説の型通りだった点と、性交の場面の多さには少し辟易させられたような気もするのですが。
 おそらく私が本作を興味を持って読むことができたのは、あまりSM小説っぽく感じられなかったからこそだろうと思われます。

『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』から始まる三部作が主に女性に何千万部も売れていると聞いた時、私は「SM小説を読む女性が世界には、そんなに大勢いるのだろうか」と驚かされてしまいました。
 しかし『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を読んでいる人の多くは私と同じように、決してSM小説としてではなく、あくまでもロマンス小説として読んでいるのではないでしょうか。

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