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官能小説の山場を紹介 [真に役立つ恋愛本を]

 いわゆる官能小説の類を私は少し前まで、ほとんどと言っていいほど読んだことがありませんでした。
 買った雑誌などにたまたま官能小説も載っていたのを、何回分か読んだことがある程度です。
 したがって長篇の官能小説を一作、最初から最後まで読みとおしたこともありません。
 理由は、簡単。いまだにポルノ・ヴィデオの類を観たことがないのと同じで、それらのものを観たり読んだりしたいという気がないのです。

 セックスするのが嫌いなわけでは、ありません。むしろ好きな方だと、自分では思っています。
 しかし官能小説やポルノ・ヴィデオの類には、気持ちをひかれなかったのです。
 おそらくそれらは低俗かつ非現実的で、つまらないのではないかと思っていました。
 実際に観たり読んだりしたことがなかったのですから、あくまでもこれは単なる推測に過ぎなかったわけですが。

 ところが仕事の関係で最近、官能小説に関しても少し知識を持っておく必要が生じました。
 しかし、かといっていろいろある作品のうち、どれを読めばいいのかがわかりません。
 そこで先ず、ちくま新書として出版されている永田守弘『教養としての官能小説案内』を読んでみたのです。

 同書には、戦後の日本における主な官能小説の書き手たちが紹介されています。同書は二〇一〇年に出版されましたので、ほぼ六十年の間に活躍した書き手たちが紹介されていることになります。
 そして彼らの書いた官能小説の山場の場面が、六十ほど引用されてもいます。
 しかし私はそれらの山場の場面を読んで、全く気持ちをひかれませんでした。むしろ「つまらないなあ」と感じたり、嫌悪感を抱くことすらあったのです。

 なぜ、それらの場面に気持ちをひかれないのか考えてみました。
 そして「いわゆるポルノ・ヴィデオに関してと同じことが、官能小説に対しても言えるからではないか」と思ってみたのです。

 当塾の「女性の望むセックスを」の頁で引用したようにAV、すなわちいわゆるアダルト・ヴィデオに関して加藤鷹は『エリートセックス』の中で次のように書いています。

 僕がAV男優だからこそ言わせてもらうけれど、AVをセックスの教材と思われては困る。AVは、現実でのセックスのやり方を教えるものではなくて、あくまで大人の娯楽。男の妄想。そこをしっかりと認識して欲しい。
 だから、AVで観たものと同じプレイをすれば、女性が歓ぶだろうとか、感じるだろうなんて短絡的に考えて、そのまま実践しないこと。AVというのは、そもそも、男のために、男の都合で作られている。

 同じようなことは『教養としての官能小説案内』の中で、永田守弘も書いています。たとえば、次のようにです。

現実には、女体みずからが知っているように、硬くて巨大なイチモツで突きまくられることなど、むしろ迷惑なのである。じっくりと抱き合い、愛撫されること。硬く大きな陽根であろうとなかろうと、交合する体と心の触れ合いが大切なのだ。

 しかし官能小説には「硬くて巨大なイチモツで突きまくられる」場面が描かれがちだと永田守弘は言うのです。「レイプされて絶頂快感に到達する女など、一般には女流作家の感覚からすればありえないが」しばしば官能小説ではそういう場面が描かれるとも書いています。
 つまり永田守弘の記述を信用するならば、いわゆる官能小説の多くは非現実的だということになるのでしょう。
 現に『教養としての官能小説案内』に引用された多くの場面は男性の側の一方的な欲情の投影に過ぎず、そこで描かれている女性の姿は非現実的だと私にも感じられます。

 さらに同書で永田守弘は、次のようにも書いています。

官能小説に円満な夫婦のワンパターンな味気のない性行為が描かれていても、読者には何の面白味もない。そのため、夫婦のセックスが描かれるのは例外的だ。

 しかし英語圏で作られた小説や映画には、長く安定したつきあいを続けている恋人同士や夫婦の性交の場面が出てくるものが多いようです。たとえば当塾の「恋愛小説などから学ぶ」のうち、「恐怖の中で愛を叫ぶ」の前後の頁でも少しだけご紹介したようにです。
 そしてそれらの作品は私たちにも魅力的に感じられますし、私たちがお互いに相手のことを愛しみあってセックスする上でも参考になると思われます。
 ですから日本でも、もっとそのような作品が書かれて読まれるようになるといいのではないでしょうか。

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教養としての官能小説案内 (ちくま新書)


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