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22 モロコシ [楽しく雑穀ダイエット]

 ここからはイネ科の雑穀のうち、アワなどよりも粒が大きなモロコシやハト麦や大麦などについて取り上げていきます。
 この章では、まずモロコシを取り上げることにしましょう。

モロコシの外観

 モロコシというのは生物学上の名前で、食材としては高キビと呼ばれることの方が多いようです。その他に高粱(コーリャン)だとか、紅キビと呼ばれることもあります。
 高キビという名前は、草の背丈が2.5mくらいにまで高くなることから付けられたもののようです。
 英語ではソルガムSorghumで、この呼び方を目にする機会もあるでしょう。たとえばホワイトソルガムは、モロコシの品種の一つです。
 日本で広く食べられている品種は、粒の直径が3mmほどで、ほぼ米粒と同じくらいの大きさです。表面はクリーム色の部分と、茶色い部分とがあります。

モロコシの味

 調理した時の味は、挽肉に似ていると言われます。赤みを帯びた色や香ばしさ、それから歯ごたえも挽肉に似ています。そのため、挽肉の代わりとして料理に使われることが多いようです。
 しかも肉の生臭さがなく、ほのかな甘味がある点で、挽肉よりも上だと言う人もいます。
 ダイエットや健康のため、動物性の蛋白質や脂肪の摂取を控えている人も多いですよね。そういう人たちは、豆腐などの大豆製品を使って作られたハンバーグを食べることで肉の代わりにしたりすることがあります。しかし大豆を使って作られた肉料理は、率直に言うと、決して肉と同じ味はしません。ところがモロコシを使うと、かなり肉に近い味や食感の料理を作れるのです。ダイエットをしている人にとっては、とても嬉しい食材だと言えるでしょう。

 ただし表面の茶色い部分にポリフェノールが含まれているため、えぐみや苦味を感じると言う人もいるようです。ホワイトソルガムは品種改良で、これを取り除いた物です。
 もちろん挽肉の代わりとして副食の材料に使われるだけでなく、米と一緒に炊いて食べる人もいます。
 アワやキビなどと同様に、うるち種ともち種の両方があります。しかし日本で食べられているのは、もっぱらもち種の方だそうです。

モロコシの栄養

 精白されたモロコシには、次のような栄養素が多く含まれています。
  • ヴィタミンB6、ナイアシンは白米の約二倍
  • カルシウム、鉄分、リンは白米の約三倍
  • マグネシウムは白米の約五倍
  • カリウムは白米の約五倍
  • 食物繊維は白米の約九倍

 ヴィタミンB6は、肌荒れや月経前症候群の予防に効果があると言われています。糖や脂質や蛋白質の燃焼を促進する他、やはり肌荒れに効果があるとされるナイアシンも、白米の二倍以上を含んでいます。食物繊維が多いので、便通をよくしてダイエットに効果があると期待できます。鉄分が多いので、貧血を防ぐ効果も期待できるでしょう。マグネシウムは、骨を丈夫にするカルシウムの働きを助けます。
 先述のように表面の茶色い部分にはポリフェノールが含まれており、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。

モロコシの歴史

 世界中で人間が食べる他、家畜の飼料などとして広く用いられてきました。全世界での生産量は小麦、トウモロコシ、稲、大麦に続いて、穀物の中では五番目だそうです。
 日本には十四世紀ごろ、中国から伝わったものと考えられています。中国を意味するモロコシ(唐土)という名前が付けられたのは、そのためだと言われています。

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